December 21, 2011

川口の『銭湯』のはなし

寒くなってきたので、あったかくなるようなお話しを少し。職人の街・川口には、今なお昔ながらの『銭湯』があります。

ガラガラと引き戸を開けると番台があり、脱衣所には昔ながらの広告や体重計、そして浴室にはケロリンの洗面器と、男女の湯にまたがる立派な富士山。そんな姿の『銭湯』が今も当たり前のようにあり、いつも地域のみんなに親しまれています。


銭湯の数が最盛期だったと言われる昭和44年、川口には70軒の『銭湯』があり、556軒の鋳物工場がありました。工場数に比例して増え、そして現在急激に減っている『銭湯』は、今では約15軒。
それでも、埼玉県内では最大数、日本でも珍しい多さです。


昔から“ものづくり”と共に築かれてきた川口の銭湯には、受け継がれてきた文化や歴史、私たちが大切にしたいと思う美意識が凝縮されています。
底冷えする寒い日には、少し熱めの湯にのんびりつかって、身も心もぽっかぽかになってみませんか。

「川口に銭湯が多かった理由」については、また次回ご紹介します。

※今回の写真は「あづま湯」さん(埼玉県川口市芝西1-14-8)です。

December 16, 2011

おかめ市


福をかきこむ“かっこめ”と呼ばれる縁起物の『熊手』が売られ、たくさんの人で賑わう12月。
川口ではこの催しを「おかめ市」と呼んでいます。


工場や企業などが、持つのも重そうな大きい熊手を次々に購入し、そのたびに 威勢のいい声と三三七拍子が飛び交い、境内は熱気であふれます。

職人の街・川口ならではの活気を味わうことができる、師走の風物詩です。

今年は、12月15日(木)で川口神社、19日(月)飯塚氷川神社、23日(祝)鳩ヶ谷氷川神社で開催されます。


December 13, 2011

冬のあったかいひとときを

空気が澄んで、すっかり「冬」になりましたね。
身もココロもあったかくなりたいこんな日は、セレクトショップLamp harajukuへ。
「川口暮らふと」のロゴやホームページをデザインしてくれたsunshine to you!さんが、お店のウィンドウを飾っています。


“たき火を囲んだら”
 2011.12.1.thu - 12.27.tue  12:00am-7:30pm
Lamp harajuku

sunshine to you!さんのショールやマフラーなど新作にも出会えます!
表参道へお出かけの方は、ぜひ足を運んでみてください。

November 30, 2011

秋、そして冬へ

「川口暮らふと」開催から早くも1か月がたちました。
並木元町公園の芝生や木々たちも、冬支度が始まっています。


最後の紅葉が、みんなを楽しませてくれています。

November 5, 2011

川口暮らふと ‐photo gallery 3‐

「川口暮らふと」では、オリジナルベーゴマを制作し特別販売いたしました。ベーゴマの特設会場では、「なつかしい!」と真剣な眼差しでベーゴマを回す大人の姿が。そしてその横には、くるくると上手に回す子どもたちの元気な姿も!世代を超えて楽しんでいただけたようです。


芝生広場に設置されたティピテントは、アートギャラリー・アトリアの展覧会ワークショップでつくったものの再現です。



家族や子どもたちが入って、和やかな遊び場になっていました。 


午前中に行われた表現さんのライブでは、軽快なリズムに会場全体が一気に華やかムードになりました。



ほんわかムードに包まれたPoPoyansのライブは午後に行われました。柔らかな歌声とともに、気持ちよい風が吹き抜けました。

 

ポポヤンズのライブに酔いしれるワンコ。 


出店者たちにとっても、暑い一日となりました。お疲れさまでした。




 また来年この場所で、みなさんに会えますように!



 

October 27, 2011

川口暮らふと ‐photo gallery 2‐

素敵な出店者たちでいっぱいになった並木元町公園。 作品に合わせてブースづくりも工夫している方が多く、とっても楽しい空間でした。ここでは、そのほんの一部をご紹介します。




 






 



 
実演やワークショップも開催されていて、普段はあまり見ることができない制作風景に多くの人が集まりました。


 








October 24, 2011

川口暮らふと -Photo Gallery 1-


お天気にめぐまれて、2011年10月23日(日)午前10時に開場しました。開始早々、会場はたくさんの人で賑わい、熱気に包まれました。

芝生広場にはティピテントが設置され、子どもたちも中へ入ったりその周りをぐるぐる回ったりおおはしゃぎ!


お昼時にはゆっくりご飯を食べたり、寝転んだり、音楽ライブを聞いたり、みんなの憩いの場となった芝生広場。ライブ時には、歌に合わせて一緒に踊りだす子も!



「川口暮らふと」終了いたしました!

2011年10月22日(土)は雨で順延となりましたが、無事23日(日)晴天のもと開催することができました。



多くの皆さまにご来場いただき、ありがとうございました。
熱気あふれる「川口暮らふと」の様子、ブログにて順次アップしていきますので、どうぞお楽しみに!

October 23, 2011

本日「川口暮らふと」開催します!

出店者の皆さま、楽しみにしてくださっていた皆さま、お待たせしました!

本日、天気予報が晴れのため「川口暮らふと」開催します!


昨日からの雨で、公園内の一部はぬかるんでいることろがございますので、歩きやすい靴でお出かけください。また、芝生広場で音楽ライブをゆっくり聞きたい方は、レジャーシートなどをお持ちいただく事をおすすめします。

※順延のため、15時から予定していた音楽ライブ(バセルバジョンさん)と、川口の匠ギャラリー・トークは本日開催できませんが、それ以外のイベントは予定通り開催します。
http://k-kurafuto.blogspot.com/p/blog-page_02.html
(当日イベントなどあれこれ)

それでは、「川口暮らふと」でお会いしましょう!
素敵な一日になりますように。

October 22, 2011

雨天のため明日23日に順延します。

本日開催予定だった『川口暮らふと』は、残念ながら雨天のため明日23日に順延とさせていただきます。
楽しみにしてくださっていた皆さま、大変申し訳ございません。

なお、明日の開催についても、こちらのブログで告知させていただきます。

みなさんにお会いできる事を祈りつつ・・・明日はどうか晴れてくれますように!

October 21, 2011

音楽ライブ 2組目<PoPoyans>

当日の音楽ライブの出演者をご紹介します。

2組目は、PoPoyans さん。
cheru.nonからなるフリーフォークデュオ。
クラシックギター、グロッケンシュピール、ベル等の音色と共にイノセントな二人の唄ごえが重なる。
二枚の自主アルバムを発表後、鈴木惣一郎氏をプロデューサーに迎えたフルアルバム「祝日」を発表。
映画、CM音楽、PVの製作など、二人のやりとりから始まる全ての表現をPoPoyansの作品とし、奔放に活動中。
PoPoyansさんのライブは、芝生広場で13時から始まります。

http://www.popoyans.com/top.html

October 19, 2011

並木元町公園のこと

会場となる並木元町公園は、川口駅東口から歩いて約8分のところにあります。


緑が多く見通しも良いこの公園は、2006年彩の国景観賞「たてもの・まちなみ部門」、2007年都市景観大賞「美しいまちなみ優秀賞」を受賞しています。


写真奥に見えるのが、川口市立アートギャラリー・アトリアです。
公園全体の写真を詳しく見たい方は、「flickr」でご覧ください。


芝生広場では、音楽ライブや食ブースの出店があります。
当日のお天気、どうか回復しますように。

META・OTHER・WOOD・CERAMICから4店を紹介します

charan 山田亜衣 →blogへリンク
川口暮らふとに並ぶものは何ですか
銅・真鍮の時計・花器・モビールやアクセサリーなど、ちいさなものを中心に持っていこうと思ってます。
みなさんへのアピール/メッセージをお願いします
はじめまして。charan 山田亜衣です。
銅・真鍮を使い、1つずつ手作業で小物を製作しています。
今回初めて川口で出店させて頂くので楽しみです。秋の空の下、たくさんの方とお話できたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。

WAQWAQ →HPへリンク
川口暮らふとに並ぶものは何ですか
手縫いの革のバッグ、革小物、革や天然石を使ったアクセサリーなどを出品予定です。
みなさんへのアピール/メッセージをお願いします
昔ながらの植物なめし製法の革は使っていくほどに色が深まり、つやが増し、新しい表情を見せてくれる素材です。毎日の暮らしのなかでじっくりと使い込んでいただきたいものだから良い革を選び、丈夫な麻糸で一針一針、手縫いで丁寧に仕上げています。
大きなバッグ、小さなバッグ、小物、アクセサリーなど、皆さまに楽しんでいただけるよう、お品物を準備しておりますのでぜひ遊びにいらしてください。心よりお待ちしています。

Nem →HPへリンク
川口暮らふとに並ぶものは何ですか
木の器とスツールを出す予定です。
みなさんへのアピール/メッセージをお願いします
是非皆さんにお越しいただき多くの人にNemがどのような家具を製作してるかを知って頂ければと思います。

魯久の窯 
川口暮らふとに並ぶものは何ですか
はじめまして。原田敬子と申します。埼玉の白岡町から参加させて頂きます。
作品は窯出ししたばかり器、白・茶系をメインとしてこれからの寒い季節、ストーブに掛けられる『鳥の土瓶』をはじめお家で毎日使って頂ける様な普段の器、もてなしの大きな器など組み合わせを楽しんで頂ける様なものを作りました。
みなさんへのアピール/メッセージをお願いします
参加人数が120組と聞き緊張もしますがイベントでは出逢って直接お話出来る事が楽しみです。ブースに来られた方、お気軽に話しかけてください!
それでは暮らふと市で^^


 

October 18, 2011

TEXTILE・FOOD・OTHERから4店を紹介します

ひなたにて →blogへリンク 
川口暮らふとに並ぶものは何ですか 
今の季節に似合う、茶色の柿渋染バッグを持っていきます。(とはいえ、季節を問わず染めていますが…)小振りで気軽に持ち歩けるバッグを、ぶらぶらと並べる予定です。 
みなさんへのアピール/メッセージをお願いします
同じ埼玉県内に住んでいながら、川口には今回初めておじゃまします。
柿渋染めの色合いを、沢山の方に見ていただけたら嬉しく思います。

Cafe FARINA →HPへリンク
川口暮らふとに並ぶものは何ですか
みなさんへのアピール/メッセージをお願いします
川口でハンドメイダーが集まるカフェとして有名なcafe FARINAです。
公民館等でも講師を務め食育インストラクターでもある店主が作るベーグルサンドやもちもち豆乳パンのサンドの他秋に食べたいガレットやフィナンシェなどの焼き菓子を人気のピーチティーやルイボスティーなどと共にお楽しみ下さい。ブログでもご紹介していく予定です。

Paisano →blogへリンク
川口暮らふとに並ぶものは何ですか 
革鞄・革小物を創っています。
<川口暮らふと>に向け、<書く>シリーズ・<財布>シリーズ・新作鞄を用意しようと日々奮闘中!
みなさんへのアピール/メッセージをお願いします
植物タンニンなめし革・真鍮・麻糸などの使うほどに<風合い>が増す素材を使用し、<永く>・<丈夫に>をコンセプトに鞄・小物を製作しています。是非1度手に取ってご覧ください。

maricorima+トコリマイ →HPへリンク
川口暮らふとに並ぶものは何ですか 
maricorima ▷ 手あみ作品で、ブローチやネックレスなどアクセサリー中心の作品が並びます。
トコリマイ ▷ イラストレーションを布におとしこんだ作品たちを作ります。 クッションやバッグなど 身近に感じる生活アイテムにして並べたいと思います。

みなさんへのアピール/メッセージをお願いします
maricorima ▷ 手あみは、手にとったり、身に付けると、なんだかほっとする温かさがあります。ちょっと変わった生き物やカラフルな色がたくさんです。
見て心がほくっと温かくなったり、生活の中に色を添えられたらうれしいです。
トコリマイ  ▷ 遊びこころとすきま を大切に作品を制作しています。作り出すものがあたたかでやさしい世界であってほしいといつも願っています。今回はイラストレーションを身近な生活アイテムにおとしこんでみました。イロトリドリでちょっぴり楽しい そんな作品たちになると思います。是非手にとってみて下さい。


October 17, 2011

インタビュー11(最終回)・・・あちらべ

「人の心が豊かになり、社会に対して少しでも良いきっかけを共に与える事が出来れば幸せ」だとおっしゃる、あちらべの赤羽大さん。活版印刷への想いや活動についてお話をうかがいました。

Q1.あちらべの名前の由来は何ですか。
江戸時代から現在でも使用されている言葉の中に彼辺此辺「あべこべ」という言葉があります。
この言葉の由来は、
あちらのほう+こちらのほう=あちらべこちらべ
これが後に略され、彼辺此辺「あべこべ」となったとされています。
「あちらべ」はものづくりによって、より良い方向(あちらのほう)へという意です。
併せて、今年四月に事務所兼工房として僕らの創作の場「こちらべ」もオープンしました。

Q2.印刷物のほとんどがデジタル化してゆく中で、活版印刷を後世に残すことを目的に活動をされているのは何故ですか。
活版印刷に出会ったのは3年前に建築設計事務所から独立した頃です。
あるきっかけで活版の職人さんにレクチャーを受けながらの初体験。
活字棚に並んだ膨大な文字の中から一文字一文字必死に探し、拾い、
文字間や行間も計算しながら隙間無く埋めて製版し、
インクとともに紙に直接プレスして印刷物をつくりました。
この職人さんとの一連の行為によって生まれるヒトの情報量と
印刷物という物質にとても豊かさと魅力を感じました。
ただし、このままではなくなってしまうという現状。
この活版印刷を通してヒトとの関係性やものづくりの面白さを
これからもずっと伝えていきたいと思ったのが始まりです。

デジタル化に伴い、急速に利便性が向上する一方で、
僕らは大事なモノまで省略してしまう自分を恐れていたんだと思います。

Q3.デザインや印刷でこだわっておられる点など教えていただけますか。
こだわっているというよりも、
僕らがいつも考えていることは「行為が設計されているか」です。

意外と単純なことだったりするのですが、
「なんとなく透かしてみよう」とか「つい撫でてしまう」とか
目的に対してヒトが考えたり動いているかなあと
そんなことを毎回ニヤニヤとじっくり考えています。

デザインや印刷、加工はそれを表現する為の方法だと思っています。

Q4.川口暮らふとには、どのような作品が並ぶ予定でしょうか。アピール、メッセージなどありましたらお願いします。
活版印刷を使用したひと味違ったレターセットやカレンダー等をメインに出展致します。
新作のプロダクトも!

作家さんも来場者の方々もきっとヒトが大好きな方が集まるのではないかと思ってますおりますので、
色々な方とお話出来れば嬉しいです!
お気軽に声を掛けてくださいね!
晴れるといいですね!

あちらべ →HPへリンク

October 16, 2011

川口の匠によるギャラリートーク

川口市立アートギャラリー・アトリアで開催中の「川口の匠」展。
毎週土曜日は、展覧会上をめぐりながらアトリアのスタッフが展覧会を分かりやすく解説する「ギャラリー・トーク」があります。22日(土)は、川口の匠によるギャラリー・トークもあります。
ものづくりの街・川口に暮らす匠のお話が聞けるチャンスですので、お聞き逃しなく。


開始時間  15:00~ (約40分程度)
会場     川口市立アートギャラリー・アトリア 展示室にて
出演     山野正幸(和竿職人)/半屋春光さん(からくり人形師)



当日のイベントスケジュールについては、こちらをご覧ください。
(公式ブログ:当日イベントなどあれこれ)

「会場配置図」公表します

当日の会場配置図が公開となりましたので、お知らせします。


詳細は、こちらをご覧ください。
http://k-kurafuto.blogspot.com/p/blog-page_16.html

インタビュー10・・・pièce de souco

筒描きという染色技法を使い、絵を描くように布を染め、制作活動していらっしゃる pièce de souco の須佐莉恵さんにお話をうかがいました。

Q1.先ずは、気になるお名前souco(すうこ)について教えていただけますか。
ちいさい頃、大切な友達から初めてもらったニックネームをブランド名にしました。日々の生活の中で感じる私の色や形をそのまま布に表現していきたい、という気持ちがこめられています。

Q2.筒描きについて教えていただけますか。
筒描きは日本の伝統的な染色技法で、たくさんの行程で染めていきます。
もち米とぬかを染料に混ぜた色糊を作り、筒に入れて、絞り出しながら1色ずつ染めていきます。型は使わずに1点1点すべて手作業で染めていきます。

Q3.染色方法はいろいろとある中で、筒描きをお選びになられたのはどうしてですか。
筒描きは型とは違い、制約のない中で自由に線を描く事ができることが最大の魅力です。私は絵を描く事が好きなので、筒描きを選びました。
また、筒描きは季節や天候に左右され、行程も多いので時間のかかる作業ですが、他の染色技法とは一味違う、深みのある色に染まります。
日本の伝統工芸の力を借りて表現する、という事に日々感謝しながら1つ1つ大切に制作しています。

Q4.川口暮らふとには、どのような作品が並ぶ予定でしょうか。アピール、メッセージなどありましたらお願いします。
1点ものの布バッグや小物を出品する予定です。どうぞよろしくお願い致します。

pièce de souco →blogへリンク

October 15, 2011

インタビュー9・・・ねはち制作室

東京の下町で鉢と植物をつくっているねはち制作室。
北住拓也さん、出口絵衣子さんご夫妻にお話をうかがいました。

Q1.ねはちの名前の由来は何ですか。
植物を植えるための鉢で、根の生えたようなデザインのもの。2000年に仕事を始めた時からつくり続けている定番で、“ねはち”とは私がつけた名前です。(出口絵衣子)

Q2.作品はどのようにしてできあがるのでしょうか。
鉢は出口絵衣子がつくり、作風は年々少しずつ変わってきています。植物は北住が家のベランダや室内で主に素焼き鉢で育てている。以前は催し物とか展示会にあわせて鉢と植物を組み合わせたりしたけれど、とってつけた感じがどうしても作品に残り、発見に欠けていたように思う。
ここ数年二人ともそういう世界から離れて、別々にやりたいようにやってきて何かが変わってきました。
僕(植物担当)の側から今、作品のなりたちについて言えば、育てている植物に自分なりの発見とか感じたものがあったとき、それをひきたたせたい、又それを忘れたくないために、素焼き鉢から化粧鉢にはじめて移します。

器は大きさ、安定感、質感や色など一つ一つが違うので、そのなかからこれだっていう器を選ぶ。言うと簡単なことですが、植替えしてはじめて分かるような時もあり、植物に教わりながら出来あがってきます。(北住拓也)

Q3.こだわっておられる点など教えていただけますか。
3つあります
見えない根っこは大事なので、穴のあいていない器や内側に釉薬のかかった器は使いません。根が呼吸しやすいよう、用土も自分なりに工夫して、気持ちよく伸びていくことが何よりなので。 苔をはらないこと。以前は苔をはって展示会などに出していました。
苔をはると、どんなものでも“それっぽく”見えて、自分でも嘘くさく思え、「ああ、苔をはってる暇があるなら、もっとこの一鉢について学ぶことが山ほどあるはずだ」と思い、それ以来はらないことにしました。
三つ目に作品とは直接関係しませんが、僕らの住む下町界隈では、細い露地にトロ箱や植木鉢が所せましに並べられ、おばちゃんたちは朝7時頃には水やりをおえて、花がらをつんだり支柱をたて直したりしています。その風景が好きなので、我が家の一鉢も、その風景に自然ととけこめるものでありたいと願っています。(北住拓也)

Q4.川口暮らふとには、どのような作品が並ぶ予定でしょうか。アピール、メッセージなどありましたらお願いします。
三月の震災で、器が割れてしまったり枝が折れたりと、色々ありました。

作品数はそのため少なくなってしまいますが、そのなかでいきのよさそうな植物+器を、そして器のみを持っていこうと思っています。
“盆栽”ではなく、見方とかいうものもないので、足を運んでくれた方々が「私だったらこの器にはあの植物の方がいい」とか「俺ならこの植物にはこっちの器をあわせるな」とか近づいて見に来て下さると助かります。
そして是非器を買ってほしい。こんなことを言うと身も蓋もありませんが何も植わっていない器に何が良いかと想うことは、植えられた器をもとめるよりも面白味が増します。多分、植物の側からすれば10人いたら10人のそれぞれの発見とか孤独感を待っているように思えるからです。(北住拓也)

October 14, 2011

音楽ライブ 1組目<表現>さん

当日の音楽ライブの出演者をご紹介します。

1組目は、表現(Hyogen)さん。

【PHOTO】Ryuichiro SUZUKI

異国情緒あふれる音楽を奏でるグループです。
表現さんのライブは、芝生広場で11時から始まります。

▼ http://sound.jp/hyogen/


どうぞお楽しみに~!

工場見学

私達の住む川口は、映画「キューポラのある街」でも知られている鋳物の街です。
現在でも約200社、130の工場が市内にあります。

そんな川口の鋳物工場の中でもこちらの河村鋳造所さんでしか作られていないものがあます。
それは「ベーゴマ」です。
河村鋳造所さんでは、自動車や印刷機などの機械部品を製作しながら、ベーゴマも作っています。
なぜこちらの工場へ来たのかと言いますと、なんとオリジナルベーゴマが作れるのです!
今回は 川口暮らふとオリジナルベーゴマをお願いしてきました。
工場の中には職人さん達が、阿吽の呼吸で作業しています。
皆さん50年60年の大ベテラン!かっこいい!
左側が機械部品の砂型、右がベーゴマの砂型です。

これは樹脂の型。 いろいろなデザインのベーゴマ、どれもかわいい。
樹脂型を砂で圧縮して砂型を作ります。ガシガシガシ

機械部品などの硬い金属から作業をして、最後柔らかい鉄をベーゴマに使います。
いよいよ流し込みますよ。
砂型の上に重石を載せて膨張しないようにします。すごい熱です。集中!
5分程で固まります。固まったら砂型を壊します。エイヤー
案内してくれた日三鋳造所の社長さん自ら砂型を壊してくれてます。エイヤーエイヤー
すると中から出てきました!ベーゴマ!
ありました!川口暮らふとオリジナルベーゴマ!
これを磨いて製品になります。
川口暮らふと当日受付で販売します。
皆さん完成したベーゴマ、楽しみにしててください!